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第十六話 鈴木さんを支えてくれたフィリピン女性リッチ―

マニラと地方

バコロドで逮捕されてから数年間、鈴木さんはフィリピンならではのセットアップによって、フィリピンの深部を見ました。弱者が弱いゆえになお痛めつけられるのがフィリピンです。

弱者であるがために簡単に殺害されたり、暴力の被害者になったり、死刑判決を受ける不条理、こういった恐ろしい現実を鈴木さんは見ました。自分の死に関してもひしひしと感じました。

ところがそれだけではすみませんでした。鈴木さんがあったセットアップは、もう一つの思わぬ方向へ転がり始めました。リッチ―と言う気丈な女性が現れました。彼女はチャンネル10バコロドの記者で、鈴木さんが無実であると信じ、報道を続けていました。

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赤の他人が無償の愛を提供し続けるフィリピン

「山椒は小粒ですがとても辛い」と呟きたくなるような若いフィリピン女性でした。彼女は英語が全く話せなかった鈴木さんを応援し、英語も教えました。

モンテンルパ刑務所において鈴木さんの英語力がメキメキと上達しました。家族ぐるみで鈴木さんと付き合い、裁判の経過を見守り、拘置所内と外との連絡、交渉役をかって出て、常に鈴木さんを応援しました。

鈴木さんは拘置所から歩いて、リッチ―の家に遊びに行ったりもしていました。

「もちろん一人で逝くわけじゃないんです。付き添いの奴にリッチ―の家に行くんだと言ったら、怖いから嫌だって言い出すんです。怖がる原因は凄いスラムだからなんです。

お父さんはアル中ですし、リッチ―は5人兄弟の一番上ですから弟や妹の面倒を見なければなりません。奨学金を貰って大学に通った立派な女性なんです。そんな立派な女性が私を支えてくれたんです。」

そして鈴木さんがモンテンルパ刑務所に移送されると、リッチ―はバコロドでの仕事を投げ出し、妹と二人、鈴木さんの世話をするためにマニラに移り住んだのです。

マニラの路地裏

モンテンルパ刑務所にやってきては、献身的な支援を続けていました。大使館との連絡や鈴木さんへの手紙の受け渡し、精神的な支えをしていました。彼女がいなければ鈴木さんの精神は病んでいたことでしょう。

こういった関係のため、鈴木さんと彼女の間にはいろんな噂が流れました。二人は恋人同士、リッチ―が鈴木さんに惚れ込んだ、鈴木さんが有名になったので、おこぼれを貰おうと食らいついているとまで言われました。

鈴木さんは恋人説をきっぱりと否定していますが…後々…。

「彼女にはバコロドに彼氏がいて、僕の事を兄貴として見ているのです。彼女には困った人を助けると言うゆるぎない意志があるのです。寄付を強要されると、ここのギャングにも立ち向かっていくんです。

僕が本来戦わなければいけませんが、実は彼女が戦ってくれていると言っても過言ではないのです」

リッチ―は一度でいいから綺麗な国の日本を見てみたいと言う夢がありました。鈴木さんは刑務所から出ることが出来たら、彼女と妹を日本に連れて行ってあげたいと思っていました。

続く

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