
フィリピンのマカティやマラテ、マビニと言えば日本人向けのKTVが乱立し、日本人向けのレストランも沢山あります。十数年前は韓国人が少なく、日本人の独壇場でした。
しかし、今では韓国人がマニラに大挙して訪れ、マビニ、マラテ、マカティ、アンへレス、セブなどのKTVや夜の店は韓国人の経営が大半です。
日本人のパワーが衰退しているのをひしひしと感じます。それでもマラテなどを歩きますと、「いらっさいませー」とフィリピーナの元気な声が聞こえてきます。この掛け声が、いずれ韓国語になると思うと少し寂しい気もします。
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KTVのフィリピーナが自分に惚れ込んでいると思っているの大きな勘違い
マラテの通りを歩けば派手なドレスに身をまとったフィリピーナ達が、ここぞとばかりに声を張り上げ、我々をお店に誘ってくれます。必ずと言っていいほど、彼女たちは安物の香水をベッタリと付け、どぎつい化粧をしています。
そんなフィリピーナに鼻の下を伸ばす中高年の日本人達を見かけると、イタイ親父たちだなと言う思いと、どこか安心する思いが交錯します。
フィリピンで働く駐在員は決して多くありません。タイやマレーシア、シンガポールで働く駐在員の方が遥かに人数は多いです。それでも企業からしっかり守られた駐在員の財布の中身は潤沢ですから、フィリピーナにすれば上客です。
マカティやマラテに行きつけのKTVを作り、馴染のフィリピーナを指名する駐在員が殆どでしょう。いたって一般的な流れです。
最近の30代、40代の駐在員はそれほどでもありませんが、50代の駐在員はとても元気です。日本の自動車部品メーカーに勤務するM氏は50代で、とても元気なオジサンです。
M氏は、数あるKTVのうちの1件に勤めるBというフィリピーナに入れあげるようになりました。年齢は日本に残している家族の娘よりも若いです。
M氏は店に行くたびに、Bに対して5,000ペソと言う破格のチップを渡していました。そして、夜が更ければ二人でホテルへ消えていきます。Bが欲しがっていたiphone、ipad、ネックレスも買ってあげています。
フィリピンに駐在して3年が経過すると、Bに高額のチップを渡したり、いろんなモノを買ってあげる資金をねん出する方法を編み出していました。
ある土曜日の夜、M氏はいつものようにマラテの居酒屋で酒を飲み、ほろ酔いになったところでBの店へ向かいました。そして、Bが勤めるKTVが近づいてくると、建物の陰に男女が抱き合いキスしている姿を見つけました。
「おっ、いいね~、若者同士抱き合う光景はいいよ」と独り言を言いながら、じっくり見ると、自分の目を疑いました。
若いフィピン人男性の首に手を回してキスをしていたフィリピーナは、M氏が囲っているBでした。彼は頭に血が上り、気が付くと小走りでカップルに近寄りました。そして「なにやってんだよ、お前は」と怒鳴ります。
続く
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