
M氏は上司に対して、200万ペソと言う大金をKTVのフィリピーナにつぎ込んでいる旨を話してしまいました。上司はM氏に対してある疑念を抱いてしまいます。
M氏が勤務する企業は、大手ではなく中堅どころの会社です。海外赴任の手当を合わせたとしても、メガバンクや一流の商社のような給与を得ることは出来ません。
日本に家族を残してフィリピンに駐在していますので、給与の殆どを家族に仕送りしなければなりません。日本国内で使う接待費よりは、フィリピンの方が規定は緩いですがそれ程使えません。
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フィリピーナに惚れ込んでもフィリピーナはあなたに惚れていない
上司は不審に思いマニラの事務所へ戻ります。会社の顧問弁護士と一緒にフィリピン人の経理スタッフを問い詰めました。経理スタッフは弁護士の圧力に一瞬で屈してしまい、全てを白状しました。
この工場には実は幽霊社員がいるのです。この幽霊社員に給与が払われているのですが、一般のフィリピン人社員よりも給与が高いのです。
M氏はこのお金を正規の接待費などと合わせて、マニラのKTVのフィリピーナ達につぎ込んでいたのです。この方法を教えたのは経理スタッフのフィリピン人でした。
幽霊社員に払われている給与の一部は、この経理スタッフにも流れています。お金の流れをフィリピン人だけに任せるのは危険ですが、日本人も絡んでいると見抜くことは難しいのです。
M氏が金を抜いていたことは日本の本社に報告され、M氏は解雇されました。M氏が横領しただけであれば、給与から天引きをして返済させる方法もあります。
しかし、M氏は傷害事件を起こしていますので、会社としては解雇せざるを得ませんでした。会社はM氏に対して温情があったのですが、事件を起こしている人間をかばう訳にはいきません。
M氏が横領した金額はM氏へ請求するのはもちろん、日本に住む奥さんの元へも弁護士から内容証明が届きました。
M氏は交際していたフィリピーナと悪徳警官から、釈放を条件にお金をゆすられました。更には会社を解雇になり、そして日本に住む家族にはすべてがばれてしまいました。
万事休すとはこのことを言います。
M氏は日本に住む奥さんに頼み込み、フィリピーナと悪徳警官への賄賂を払いました。そして、会社から横領したお金も返済しました。返済原資はM氏と奥さんが必死に働いて貯めた貯金と自宅の売却金です。
M氏はマニラにやってきた奥さんに離婚を突き付けられました。離婚を拒否できるような立場にありません。奥さんはM氏に対して最後の温情として50万円を渡し、日本へ帰国しました。
そのお金を使って日本へ帰国すればよかったのですが、アイタタ親父のM氏はそのままマニラに残ります。憂さ晴らしとばかりにKTVやGOGOで夜な夜な遊びました。
お金は1か月もたたない内に底をつき、住む場所も頼れる人も、何もかもを失いました。M氏は困窮邦人となり、ホームレス状態に陥っているともっぱらの噂です。
KTVのフィリピーナにうつつを抜かしたところで、あなたには惚れていません。「いやぁ~KTVでモテちゃって困るよ~。相手するのが大変だ」と豪語する人にたまに会います。
しかし、モテると勘違いしている人を笑いものにしているKTVのフィリピーナ達も知っています。勘違いはほどほどにしましょう。
終
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