
ブタの農場に投資する話を聞いて、彼は可能性を感じました。また、老後をさらに楽に暮らせるように、フィリピーナの将来も考えてブタの農場の投資話に乗ることにしました。
ブタの農場への投資額は1,000万円近くでしたが、手元に3,500万円ほどありましたので、「仮に失敗しても…」という考えがありました。また、フィリピン人ではなく、在住の日本人からの話でしたので、余計に信じてしまったのです。
この時点で彼は、日本人が土地を持てない、邦人を作っても過半数の株がもてないなどの、最低限の知識さえ持ち合わせていませんでした。日本人に資金を渡し、後の段取りを日本人とフィリピーナに任せました。
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無事にマニラから来るまで3時間ほどの場所に、土地を購入し、ブタの農場を作るための準備が整いつつあると、話を持ってきた日本人から連絡を貰います。彼は安心しきっていて、購入前に土地を見たきりで、購入後の現状を見ていません。
見ていませんが、日本人が写真を撮ってきていて、ちょくちょく彼に写真をもとに進捗状況を報告していました。ただ、報告内容は芳しくなく、赤字が続いているので、資金を補てんして欲しいという依頼でした。
彼は1,000万円をすでに拠出していますので、1,000万円をどぶに捨てるより、少し資金を補てんして、黒字化させようと決心し、運転資金を毎月補填しました。
毎月補填しますが、一向に黒字になりません。そうこうしている内に、投資額が、1,300万円、1600万円と少しずつ膨れ上がります。このままでは、自分が倒れてしまいかねないと思い、パートナーの日本人に補てんを中止したいことを伝えます。
すると日本人は、「ちょうど、大口の取引が決まりそうなんですよ。2か月か、3か月もすれば黒字になります」と話します。彼はこの言葉に乗ってしまい、また資金を補てんしました。
彼女のフィリピーナも、「今やめたらもったいないよ」としきりに言いましたので、半ば押し切られてしまいました。結局、3か月後に黒字にはならずに、赤字が続きました。結局、拠出した死因は合計で2,000万円です。
ちなみにブタの農場は存在せず、別のブタの農場写真を撮ってきて、彼に見せていました。彼の彼女も日本人とグルで、親せきに見に行かせていると言って、現地を見せませんでした。
彼もさすがに堪忍袋の緒が切れて、「もう、これ以上は出せない。この商売は終わりだ」と激怒しながら、パートナーに伝えました。彼が日本から持ってきた資金4,000万円は、あっと言う前に残金1,500万円に減りました。
彼の彼女は彼の落ち込み様を見て慰めました。「心配しないで、私がいるから大丈夫。私はあなたを絶対に裏切らない」彼は彼女の言葉にホッとします。
続く
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