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第六話 フィリピンの現状と理由を知らずにフィリピンをけなしても意味がない

マニラの通り

モニカは二流の映画女優でした。といっても殆ど仕事が無かったので、自分で吹聴しているだけです。それでも一家の中で、実入りが良い仕事をしているのは彼女だけでした。
 
どうでもいい映画に出演したり、日本へ行ったりして、一定の職に就くわけではありませんが、彼と結婚するまでは彼女は家庭の稼ぎ頭でした。両親、兄弟姉妹は9人、その子供たちを入れると総勢20人を食わしていました。
 
本来であれば父親や兄が稼がなければなりませんが、そこはやはりフィリピンです。全然稼ぎが無く、女性人に頼っていました。フィリピンの社会的な経済事情は、大量の無職のフィリピン人を生んでいます。
 
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フィリピンの社会事情を知らないのは無知な証拠

 
ただ、こう言った事情を多くの日本人は理解できません。表面だけを見て、「フィリピン人は働かない、学が無い」と揶揄しますが、フィリピンの事情を知れば知るほど、彼らに選択権が無いことがわかります。
 
フィリピンの下位層は学校にも行けていませんので、トライシクル、タクシーなどのドライバーや、サリサリでモノを売ったり、こまごました仕事の手伝いが関の山です。
 
1日に300円も稼げれば御の字の世界ですから、働かずにブラブラするのも理解できます。日本では周りに無職が殆どいませんから、働くのが当たり前です。
 
しかし、フィリピンでは働けない層が数千万人単位でいますので、働かないのがむしろ普通と言えるかもしれません。こういった事情を理解すればするほど、フィリピン人との接し方が変わってきます。
 
彼がモニカに送るお金が一家を支える資金になっていました。1か月5万円の送金をしても、フィリピンでは今でも20万円以上の価値はあるでしょう。フィリピンがインフレになる前でしたら、50万円以上の価値があったと言われています。
 
マニラの地図
 
「可哀想な」フィリピンの家族を助けるためにも、親族に日本人の男がいて家族の希望を絶やさないためにも、彼は毎月きちんと送金しました。送金することが、自負となり快感になっていました。
 
彼はモニカに質問します。「マニラはルソン島のどこにある?」「マニラはルソン島じゃないよ、マニラはマニラよ」「じゃぁ、アメリカの首都は?」「う~ん、ニューヨークかな?」
 
日本人ならだれでも知っている簡単な質問をモニカにしますが、答えはどれもちんぷんかんぷんです。恐ろしいぐらい教育を受けていないのです。
 
何も知らないのに頑固なので、非常にタチが悪い面もあります。教えても受け入れないので、教育の施しようがありません。思わずため息が出ます。しかし、踊りを踊らせれば天下一品です。
 
タンゴ、ジルバ、どんな踊りも器用にこなし、抜群のリズム感を持っています。モニカの家族はとても貧しいです。教育がありませんし、育ちがとても悪いです。
 
これはどうしようもないことが、彼にも少しずつ分かってきました。
 
続く
 
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